『読書感想文』 佐藤充/社名は絶対明かせない 鉄道業界のウラ話

社名は絶対明かせない 鉄道業界のウラ話を読みました。

  • はじめに
  • Chapter 01 事件ばかりの鉄道の現場
  • Chapter 02 タブーだらけの鉄道の管理部門
  • Chapter 03 複雑怪奇な鉄道の人間模様
  • おわりに
鉄道業界のウラ話
鉄道業界のウラ話

posted with amazlet at 13.02.03
佐藤 充
彩図社
売り上げランキング: 232,376

筆者が鉄道業界に勤めていた時代の経験を元に書かれた作品。
筆者が勤めていた会社はJR東日本かな。

人身事故、つまり飛び込み自殺などがあった後、その後始末がどうなるか等の話や、鉄道業界では避けて通れない労働組合関係の話などなど。
「へぇ~」ってきな感じ絵読みました。
鉄道に飛び込んだ後、その後片付けをする人がいるわけなので、そのことも考えて飛び込み自殺してくださいね、と言うことですね。
自殺するまで追い込まれた人が、そこまで考えるかは微妙ですが。

そして、労働組合関係。
所属する組合が違っていたら敵対関係とか、噂的には聞いていたけど凄いな。
個人的にはもうちょっと負荷掘混んで書いて欲しかったです。第一組合と革マル派の関係とか。
それを書いたら筆者の所に妨害が来るからかけないか。。。。。

普段鉄道を利用する人も、利用しない人も読んでおいても良い1冊かと。

『読書感想文』 門田隆将/死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日

死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日を読みました。
読んだのは総選挙の前だったのですが。

  • はじめに
  • プロローグ
  • 第一章 激震
  • 第二章 大津波の襲来
  • 第三章 緊迫の訓示
  • 第四章 突入
  • 第五章 避難する地元民
  • 第六章 緊迫のテレビ会議
  • 第七章 現地対策本部
  • 第八章 「俺が行く」
  • 第九章 われを忘れた官邸
  • 第十章 やってきた自衛隊
  • 第十一章 原子炉建屋への突入
  • 第十二章 「頼む! 残ってくれ」
  • 第十三章 一号機、爆発
  • 第十四章 行方不明四十名
  • 第十五章 一緒に「死ぬ」人間とは
  • 第十六章 官邸の驚愕と怒り
  • 第十七章 死に装束
  • 第十八章 協力企業の闘い
  • 第十九章 決死の自衛隊
  • 第二十章 家族
  • 第二十一章 七千羽の折り鶴
  • 第二十二章 運命を背負った男
  • エピローグ
  • 終わりに
死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
門田 隆将
PHP研究所
売り上げランキング: 130

読了後思ったのは、すべてが実名で書かれているのが凄いと思ったこと。
何しろ事が事だけに、実名で書くことの許可をもらうことにはかなりの苦労があったはず。それを実現した筆者の力量と信頼関係醸成に脱帽してしまった。

この過酷な事故の状況下で現場がどのように頑張ったか。これまでの原子力行政に対して政府や東京電力に不信感を持ち、アレルギー的反応を見せる人も、全くの先入観を無しに読んで欲しい。
とは言え、現場がいくら頑張ったところで、このレベルの津波に対して全く対策が取られていなかったこと、さらには原子力発電所の生命線にである冷却設備の電源が津波に対して余話片言を放置していた政府や東京電力は攻められるべきではある。
それはそれ、これはこれでちゃんと分けて考える必要がある。

思うのは、トップがダメだが現場は優秀というのは我が国の伝統なのかな。
第2次大戦時の日本という組織と重なって仕方が無い。

最後に2点。
菅直人という人物はなんて下劣な人物なんだろうか。こんな人物が首相になってしまった事を反省しなければならない。もっとも、こいつが首相になるんだったら私は民主党に投票はしなかったが。。。

事故後、東電社員が事故現場から逃亡したというデマが流れました。実際には津波に巻き込まれて殉職されてたのですが。
そのデマに対して残された家族がどのように思ったか綴られています。
このデマを流した張本人である勝谷誠彦は謝罪をしたのでしょうか。私の記憶、調べた範囲ではその様な形跡が見られません。
たかじんのそこまで言って委員会とかで勝谷誠彦の顔を見る度に怒りがわいてきて仕方が無い。

『読書感想文?』Xcode 4 完全攻略

MacでXCodeを使ってプログラミングもチョコチョコやっているんだけども、XCode4の使い方がよくわからん!、WEBにも(日本語の)情報が少なすぎ!って嘆いていました。
ヨドバシカメラ梅田の書籍コーナーで本を物色していたところ、Xcode 4 完全攻略と言う本の中身が良さそうなので、購入&勉強してました。

Xcode 4 完全攻略
Xcode 4 完全攻略

posted with amazlet at 12.07.29
STUDIO SHIN
ソフトバンククリエイティブ
売り上げランキング: 9821

結果は大正解。この本でXCode4の使い方がだいたい解りました。

本書で取り上げているサンプルプログラムを作りながら操作方法を勉強していったんですが、解りやすくて良かった。
ただ、本の通りにサンプルプログラムを作ったはずだけども完成したものは別物になった・・・・
サブViewがメインViewと入れ替わってしまったまま直らない・・・・。

XCode4を使ってみて個人的にGoodとおもったことは、Gitと融合されていること。リビジョン管理がローカルPCでできるので、小まめにcommitしておけばコーディングで失敗してもさかのぼれるし。

iPhoneプログラミングというか、Objective-Cプログラミング、Androidプログラミングに比べてコーディング量が多いと思ったんだけど、他の人はどう思っているんだろうか。
メソッドのリンクとか、色々めんどくさいことが多いなぁと思うこと多し。

そして、Objective-Cは謎言語だなぁ。smalltalkからの影響を強く受けているらしいけど、smalltalkって知らないからなw

本書は、XCode4の使い方に絞った内容なので、Objective-CやiOSプログラミングに関しては、別途参考書が必要になります。
お薦めな本って何かないですかね

詳解 Objective-C 2.0 第3版
詳解 Objective-C 2.0 第3版

posted with amazlet at 12.07.29
荻原 剛志
ソフトバンククリエイティブ
売り上げランキング: 3248

『読書感想文』 大原康介/忘れ去られたCPU黒歴史

忘れ去られたCPU黒歴史 Intel/AMDが振り返りたくない失敗作たちという本を読みました。

忘れ去られたCPU黒歴史 Intel/AMDが振り返りたくない失敗作たち
大原 雄介
アスキー・メディアワークス
売り上げランキング: 311
  • File1 幻の統合CPU Timna
  • File2 20年早すぎたCPU iAPX432
  • File3 渾身のRISC CPUが駄作i860
  • File4 StrongARMの前に破れたi960
  • File5 夢の5GHz CPUは燃費最悪 Prescotto~Teja
  • File6 駄作にあらずも切り捨てられ売却 XScale
  • File7 64bit CPU時代の主流になり損ねたMerced
  • File8 対Pentiumのために放棄されたAm29000
  • File9 Athlonまでの中継ぎが四球で失点?K6-III
  • File10 インテルを慌てさせたK8 製造でつまづく
  • File11 新の4コアCPU 初代K10は高消費電力で低性能?
  • File12 組み込みへの無理解に翻弄されたElan & Geode
  • File13 いくつ知っている? 幻のマイナー系x86CPU?
  • File14 次世代Macintoshになり損ねたCPU MC88100/88110

ASCII.jp連載されている記事の一部を書籍化したものですね。
WEB記事になかった内容としては最後のMC88110について書かれています。

半導体業界に住んでいる人なら知っている話もあるかとおもいますが、私の場合、昔の話は知らないこともおおいので色々とタメになります。
読んでいて思うのは、IntelやAMDのCPUメーカーは組み込み向けビジネスには理解がないなぁってことですね。
パソコン向けCPUと組み込み向けMCUではライフサイクルが違うし、両方に対応させるリソースがないのも解るけどこれはあんまりだなと(´・ω・`) 

マイナーCPUのコーナーではi486 CPUをパクリしたCPUとか。中々面白い話がw

一つ残念なのは、値段が高めなことかな。新書レベルの値段で良いような。
量が出ないからこの値段なのかね

『読書感想文』 小牟田哲彦/鉄道と国家 「我田引鉄」の近代史

鉄道と国家─「我田引鉄」の近現代史 (講談社現代新書)を読みました。

鉄道と国家─「我田引鉄」の近現代史 (講談社現代新書) 鉄道と国家─「我田引鉄」の近現代史 (講談社現代新書)
小牟田 哲彦

講談社 2012-04-18
売り上げランキング : 9950

Amazonで詳しく見る by G-Tools

  • まえがき
  • 第一章 鉄道は国家百年の大計
  • 第二章 日本の鉄道を作った政治家たち
  • 第三章 「我田引鉄」で生まれた鉄道
  • 第四章 政治が生み出す停車場
  • 第五章 鉄道存亡を左右する政治力
  • 第六章 海外への鉄道進出

鉄道敷設と政治は切っても切れない関係。
それはいま現在でも通じる話。
そんなエピソードをまとめた1冊。

色々と興味深い内容でしたが、その中からいくつかピックアップすると、
・佐藤栄作と東海道新幹線
東海道新幹線というと、当時の国鉄総裁の十河新二と技師長の島秀雄の両名の話になるのですが、佐藤栄作もじつはキーパーソンなんだよと。
佐藤栄作は、官僚としては鉄道政策にずっと携わってきて、運輸次官から政治家に転身。大蔵大臣の時に東海道新幹線計画に携わったが、その時に、時の政権による影響を排除するために(政策変更で予算が付かなくなるなど)、世界銀行の融資実現に積極的に関わったと。
東海道新幹線実現のために世界銀行の融資を利用したと言う話はよく知られる話ではあるけど、佐藤栄作という政治家の関わりという面はあまり知られていないのではないかなと。

・大船渡線
「我田引鉄」といえば大船渡線。
我田引鉄や鉄道忌避説のなかには、当時の鉄道技術からそのルートにせざるを得なかった事情があったのに、いつの間にか我田引鉄の話にすり替わったり、鉄道忌避説にすり替わった例が多いらしいのですが、大船渡線はガチで我田引鉄。

・中央線、大八回り
中央線の岡谷~塩尻かんは、辰野経由の通称「大八回り」と、短絡線の2線あるけど、本来は短絡線のルートになるところを辰野回りに「我田引鉄」下という話。
こちらの話はどうも都市伝説らしく、中央線を敷設したときの技術力ではこの距離のトンネル掘削ができなかったこと、勾配がきつくいためにこのルートを避けたと思われること、蒸気機関車による長大トンネルの運転は危険が伴うため避けたこと、が真相ではないかと。

・岐阜羽島駅
在来線と接続しない東海道新幹線の岐阜羽島駅。この駅も、政治駅ではないかと言われている。
当時の大物政治家、大野伴睦が圧力をかけて駅を設置したのではないかと。
これについては、いろんな説を載せているけど、結局は大野伴睦の影響力を利用した、影響力があったと言う点では政治駅と言えるのでは、と言う結論みたいですね。
もし、岐阜羽島駅を設置しなかったとしても、関ヶ原の積雪対策のためにどのみち駅を設置せざるを得なかったとは思うんですがね(東海道建設時には、関ヶ原の積雪が新幹線運行にこれほど悪影響を与えるとは思われていなかった。)

他、我田引鉄と言えば田中角栄で、田中角栄と上越新幹線、赤字ローカル線の話など、鉄な人でも鉄じゃないひとでも興味がありそうな話題が結構あるのでお薦めできるかと。

『読書感想文』 黒木亮/シルクロードの滑走路

シルクロードの滑走路を読みました。

シルクロードの滑走路 (角川文庫) シルクロードの滑走路 (角川文庫)
黒木 亮

角川グループパブリッシング 2009-05-23
売り上げランキング : 113368

Amazonで詳しく見る by G-Tools

独立したばかりのキルギスを舞台に、航空機リースを題材とした経済小説。
まず、キルギスってどこにある国だ?って話になると思います。
Wikipediaを参考にすると、キルギスは中央アジアにある旧ソ連の構成国の一つ。
遙か昔は、匈奴や突厥といった民族の領土だった、と言う話も小説の中で出てきます。
旧ソ連の構成国だったということで、国際ビジネスの常識が全く通用しません。それに翻弄されながらも何とか航空機リースの契約締結する、と言った話になります。
交渉が全く進まない、一つの話がやっと終わったと思ったらまた蒸し返す、無理難題を言ってくる、それにキレそうになる主人公、この繰り返しですw

他の作品と同じ期待度を持って読むと、ガッカリしてしまう作品かな。
旧共産主義国家とのビジネスは、ものすごくめんどくさかったんだよと言う筆者の心の叫びを感じ取るような作品です。

余裕があれば読んでみたらいかがでしょうか。

『読書感想文』 泰郁彦/陰謀史観

陰謀史観を読みました。

陰謀史観 (新潮新書) 陰謀史観 (新潮新書)
秦 郁彦

新潮社 2012-04-17
売り上げランキング : 10577

Amazonで詳しく見る by G-Tools

  • 第一章 陰謀史観の誕生
  • 第二章 日米対立の史的構図(上)
  • 第三章 日米対立の史的構図(下)
  • 第四章 コミンテルン陰謀説と田母神史観
  • 第五章 陰謀史の決算

本書で取り上げている陰謀史観の選定基準は、
1)「ひそかに」、「はかりごと」、「体系的」の三条件を満たしていること
2) 昭和期を中心とする日本近代史の流れにくり返し出没して、定説ないし通説の修正を迫るもの
3) それなりの信奉者を集め、影響力を発揮している
となっていてるけと、取り上げられているのは保守系言論人やその信奉者、支持者のあいだで出回っているトンデモ陰謀史観を取り上げているって感じですなw

一番ページを割いているのは、田母神閣下のトンデモ陰謀史観ですが、本書でその支持者としてあげられている人を見ると、渡部昇一、中西輝政、西尾幹二など、これを見ても(ノ∀`)アチャーって感じですw

そもそも、満州事変からその後の日米開戦まですべてがコミンテルンの陰謀だったてのは無理があるでしょう。
本書でも指摘されているけど、それだけコミンテルンが凄い陰謀力を持っているなら、なぜ独ソ戦で最初、ドイツにやられっぱなしだったのか、第二次大戦で一番犠牲者が多かったのはソ連なんだがなぜことです。

私が思うに、第二次大戦の日本に関係する陰謀論が受け入れられる素地としてあるのは何だろうと考えてみると、
張作霖爆殺事件から第二次大戦開戦まで、日本は多数の失敗をした訳ですが、それら失敗を認めたくないというのが背景にあるのではないかと。
栄光ある大日本帝国がこのような失敗をするはずがない、我々の祖先がその様な失敗をするはずがない、すべて、外部勢力の陰謀が原因なのだ、って事ではないでしょうか。

筆者の泰郁彦も、右も左もバッサリ切り込むから、左右から攻められて大変だよね。
従軍慰安婦問題の時は、そのインチキを暴いたために左から攻められて、ここ最近は、右のトンデモ説を批判したりするために、右から攻められるしね。
と、思いながら読み進めたのです。

現代史に興味がある人は是非読んでみたらいかがでしょうか。

『読書感想文』 野口武彦/明治めちゃくちゃ物語 勝海舟の腹芸

明治めちゃくちゃ物語 勝海舟の腹芸を読みました。

明治めちゃくちゃ物語 勝海舟の腹芸 (新潮新書) 明治めちゃくちゃ物語 勝海舟の腹芸 (新潮新書)
野口 武彦

新潮社 2012-02-17
売り上げランキング : 66302

Amazonで詳しく見る by G-Tools

週刊新潮で連載しているコラムが本になったヤツです。いまでも連載しているのかな?
江戸時代から始まって、ついに明治維新を迎えました。明治維新前夜から箱館戦争終了まで。

一般的に知られているエピソードから、マイナーなエピソードまで46本。歴史雑学力アップします。
暇なときに読むのにお薦め。

『読書感想文』 森功/なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか

森功のなぜ院長は「逃亡犯」にされたのか――見捨てられた原発直下「双葉病院」恐怖の7日間を読みました。

なぜ院長は「逃亡犯」にされたのか――見捨てられた原発直下「双葉病院」恐怖の7日間 なぜ院長は「逃亡犯」にされたのか――見捨てられた原発直下「双葉病院」恐怖の7日間
森 功

講談社 2012-03-13
売り上げランキング : 40472

Amazonで詳しく見る by G-Tools

  • プロローグ
  • 第一章 発生 ー三月十一日 修羅場と化した医療現場
  • 第二章 迷走 ー三月十二日 バス「災害避難」の現実
  • 第三章 孤立 ー三月十二日 医師達の覚悟
  • 第四章 空白 ー三月十三日 病院の中と外で
  • 第五章 裏切り ー三月十四日 自衛隊救出の実態
  • 第六章 苦悩 ー三月十五日 「置き去り」誤報の真実
  • 第七章 落命 ー三月十六日 救出後の悲劇
  • 第八章 発生 ー三月十七日 なぜ真実はねじ曲げられたのか
  • エピローグ

これは読むべき。
震災直後に「双葉病院」の院長はじめ職員が患者を置き去りにして避難したという報道があったが、その事実を病院関係者からの取材によりまとめた一冊。
筆者が取材をはじめたきっかけは、「双葉病院の院長がそのような事をするはずがない」という読者からの指摘が多かったので、取材してみたら報道されていた内容と違ったと。
普段の行いが反映されたということか!

この本を読んでいくと、問題は避難を主導する行政側に問題があったと思わざるを得ないな。そして、行政側の報道をそのまま流してしまってフォローを全くしなかったマスコミの対応も。

詳しくは本書を読んでもらいたいが、避難に当たって主導権を取る福島県の対応があまりに良くない。自衛隊も警察も、個別に動く形に、特に自衛隊は兵力の逐次投入になってしまって、各部隊との連携が全くとれていない。
この連携を取りもつのが行政の役割なのだが、それが出来ていないように本書から感じられた。

行政側が、「双葉病院置き去り事件」を発表した後、抗議を受けて修正発表をするけど、これがまた・・・な発表で。
結局、この辺りのフォローは年が変わった頃にNHKがNHKスペシャルでやっていたが、あれも不十分と思わざるを得ない。

筆者が福島県関係者に取材をしたけど、明らかにこの件に対してはガードが堅いと書いてあります。民間事故調の調査に対しても、福島県関係者は応じていないこともあるし、福島県の対応が悪いな。
今回の失敗を活かして次につなげるために検証が必要なんだけど、この検証は行われるのか注視していきたい。
検証は犯人をつるし上げるのではなく、次に活かすための検証という事になると思うんだが、福島県関係者としては自分たちの問題点が明らかになるのが嫌だってことなんだろうな。

さらに言うと、病院に残っていた自衛隊員が福島第一原子力発電所の水素爆発の後に逃げたって話も気になる。
本来なら敵前逃亡に相当するから、その場で死刑になってもおかしくないほどの重罪なのだが、それに関しての自衛隊関係者の口が重たいと

『読書感想文』 黒木亮/貸し込み

貸し込み(上)貸し込み(下) を読みました。

貸し込み(上) (角川文庫) 貸し込み(上) (角川文庫)
黒木 亮

角川書店(角川グループパブリッシング) 2009-10-24
売り上げランキング : 17376

Amazonで詳しく見る by G-Tools

目次は省略。

国内大手都市銀行を退職してアメリカで投資銀行を立ち上げた主人公の元にある電話が掛かってくる。脳梗塞で倒れた妻に22億円もの貸し付けが銀行から行われていた。それを行ったのが主人公だと銀行は主張していると。そして、主人公は海外の会社に勤めていて連絡が取れず行方不明であると。

主人公にとっては全く身に覚えが無い話であるが、しばらく前に元上司から不審な問い合わせの電話が掛かってきた事を思い出す。
それは、誘導尋問のような電話だった。だから、別途会社にその様な事は行っていないことをFAXしていたのだが、銀行は退職した主人公にすべてを被せて逃げ切るつもりらしい。
主人公に取って全く不名誉なことなので、銀行と全面対決をすることに。。。
銀行側はかなりの無理筋で攻めてくる。が、原告側の弁護士は優秀だが夫は非常にダメダメな人物。
この裁判、自分の名誉を回復したい一点で参加はしたが、この原告で勝てるのだろうか???
そして、裁判結果は・・・
と言うのがあらすじで、やけにリアルな話だなと思って読んでいたら、この話、実際に起こったことをベースに書かれている。

三和銀行(このあと、UFJ銀行になって、いまは東京三菱UFJ)に勤めていた筆者が実際に体験したことをベースに。
三和銀行はバブル期に、痴呆症にかかった資産家に対して24億円もの融資を行っていて、バブル崩壊後にその痴呆症の資産家に対してこの24億円の回収を行ったが、それに対して資産家の妻が融資無効の裁判を起こした。
その裁判で、三和銀行は徹底抗戦をするわけだが、どうも三和銀行は元従業員だった筆者が独断でやったこと、そして、筆者は海外の会社に勤めていて行方不明で連絡が取れないとやったらしい。
で、ぶち切れた筆者は原告側の証人として裁判で証言した。
その話がベースになっているらしい。

他の黒木亮作品とは趣が違っているので、他の小説は良かったがこれはちょっと・・・、と言う意見が出るかもしれないなと思った。
でも、バブルの時代に日本の銀行が如何にでたらめなことをしていたかがわかる。
銀行側とのやり取りも、これに近いことが行われたんだろう。
三和銀行も、とんでもない人をスケープゴートにしようとしたんだなと。しっかりと反撃されて、小説という形で後世まで残ってしまった。

小説に登場する原告側の夫や、週刊誌の記者なとキャラが立っているので、この話をドラマにすると面白いと思うけど、あまりに生々しいのでムリかな~~~~

癖がある作品だけども、読んで損は無いよ