『読書感想文』 佐藤雅美/覚悟の人 小栗上野介忠順伝

覚悟の人 小栗上野介忠順伝を読みました。

覚悟の人  小栗上野介忠順伝 (角川文庫) 覚悟の人 小栗上野介忠順伝 (角川文庫)
佐藤 雅美

角川書店(角川グループパブリッシング) 2009-12-25
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  • 筑後の勅命
  • ボーハタン号
  • 失意の帰国
  • 武力には武力で
  • 因循姑息
  • 横須賀製鉄所
  • 大蔵大臣
  • 破綻
  • 御直の罷免
  • 烏川の露

佐藤雅美著作の幕末関連で積ん読していた本のラスト。ほかにも、もう1冊あって読んだけど、そっちはスルーで。

小栗上野介忠順はもう有名だから知っている人も多いのでは。
幕末に活躍した高級旗本で、勝海舟などと一緒にアメリカに渡って日米修好条約の締結に望んだときに、通貨問題を取り上げたエピソードや、横須賀の造船所建設に骨を折ったりとか、徳川慶喜に「断固戦うべし」と進言するも、退けられたエピソードがある人ですね。
幕末の徳川幕府にあっては、第一級の人物で、幕末期に徳川幕府の財政が何とかまわっていたのも、この人の功績が非常に大きいと。

よく言われる話ではあるけれども、小栗忠順の限界は徳川の家臣であったことなんだろうな。先祖代々、徳川の家禄をもらってきた者としては正しい姿ではある。けど、これからの日本を考えたときは徳川体制の限界が見えていた訳で、その先にいけなかったことが限界なのかもね。
でも、横須賀製鉄所(横須賀造船所、横須賀海軍工廠)の建設に手をつけたり、兵庫開港にあわせて株式会社の設立を企画したりと、ものすごい先進的な考えを持っていたので、そこは評価しないと。

一連の著作で、徳川慶喜がかなり酷く書かれているけど、これが著者の率直な気持ちなんだろうな。部下が頑張っているのに、トップが屑だと。
徳川慶喜が最後の最後で腰砕けになるところがあったからなぁ。
ダメな上司を持った部下の悲劇ってとらえ方も出来るね。

『読書感想文』 佐藤雅美/官僚川路聖謨の生涯

官僚川路聖謨の生涯を読みました。

官僚川路聖謨の生涯 (文春文庫) 官僚川路聖謨の生涯 (文春文庫)
佐藤 雅美

文藝春秋 2000-12
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  • 第一章 縁日の鉢植
  • 第二章 忠告
  • 第三章 十五万両の官位
  • 第四章 左遷
  • 第五章 魯西亜よりの使節
  • 第六章 下田無情
  • 第七章 辞表
  • 第八章 隠居永蚤居
  • 第九章 最後の御役
  • 付けたり
  • あとがき

幕末に活躍した川路聖謨(かわじとしあきら)の話。この前読んだ、と話が重なる部分があります。
いわゆる仙石騒動とよばれるお家騒動を川路聖謨が扱ったことで、彼の立身出世に繋がった、と言うわけでして。

幕末の有名人というと、どうしても新政府側のひとが有名だったり、幕府側では勝海舟とかしか出てこないわけですが、幕末外交史で非常に重要な役割を演じた人。
本書を読んで知ったけど、下田奉行の井上清直は実弟なんだね。

話の流れとしては、幕末、浪人の子供である川路聖謨は九十俵三人扶持の川路家に養子に入る。
その条件とは、家禄の九十俵三人扶持をそのまま養父母に明け渡すと言うこと。つまり、川路家の当主は家禄で暮らして楽をしたいから、養子をもらってそいつを働かせて楽をしようという話。
下級旗本として、自分が暮らしていくためには何らかの役職について、その役職手当で生活をしなくてはならない。
必死の就職活動がはじまり、勘定奉行所支配勘定出役に職を得る。
そのあと、必死の働きをして出世街道を上がっていく。
先にも触れた、仙石騒動を扱ったことにより、出世の階段を上っていき、勘定奉行になるも、井伊直弼のパージにあい失職、その後、外国奉行として返り咲くも、病気で引退。
江戸城明け渡しの日に自害する。
と言った流れ。

川路聖謨の業績が解ると言うこともあるけど、江戸時代の下級旗本の出世コースがどんなのだったかがとてもよく解る。
読んで損はしないと思うけど、マイナーな人物というのが弱点か?

『読書感想文』 佐藤雅美 十五万両の代償 十一代将軍家斉の生涯

十五万両の代償 十一代将軍家斉の生涯を読みました。

十五万両の代償 十一代将軍家斉の生涯 (講談社文庫) 十五万両の代償 十一代将軍家斉の生涯 (講談社文庫)
佐藤 雅美

講談社 2010-12-15
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  • 一 立ち往生
  • 二 オットセイ将軍
  • 三 気がつけば四十五
  • 四 順風満帆
  • 五 止まらぬ欲望
  • 六 恥は百日
  • 七 権力の源
  • 八 一罰百戒
  • 九 出羽の不始末
  • 十 横山町の大捕り物
  • 十一 将軍御直裁
  • 十二 ようやくの停止
  • 十三 実りなき改革
  • 十四 終章

著者は、大君の通貨―幕末「円ドル」戦争という本も書いてあり、幕末期の経済を扱った作品をいくつか書いており、それもその一つ。

徳川十一代将軍、徳川家斉はオットセイ将軍と言われ、子供を沢山作ったことで有名らしい。知らなかった(´・ω:;.:…
その十一代将軍時代には、松平定信の寛政の改革と、大御所時代には、水野忠邦の天保の改革が行われたと。
その狭間では、水野忠成の時代。この、水野忠成の時代を主に描いています。

水野忠成は、田沼意次と並ぶ賄賂政治を起こしたひとで、通貨改鋳を通して、通貨発行益をだすことで幕府財政を潤したけど、同時に激しいインフレを起こして総じて評価は良くないとのことらしいけど、そんなことはないんだよと筆者は力説。

通貨改鋳は、小判の品位を落とすだけではなく、一分銀は今で言う紙幣のような形に変更することで、幕府には通貨発行益が入るようにしただけでなく、経済的にはマネーサプライの増加という効果があり、江戸時代最後の好景気時代だったんだよと力説。

それに対して、寛政の改革、天保の改革時代は徹底的な倹約・デフレ政策を行ったために経済に壊滅的打撃を与えたんだよと。とくに天保の改革のダメージは酷く、幕末まで足を引っ張ったと。

たしかに、中学校の歴史の授業で完成、天保の改革は散々であった、庶民の評判がとても悪かったと言うことを習った記憶がある。

この話、今の日本経済にも当てはまる話で、結局の所デフレを解消して緩やかなインフレを起こすように経済を持っていかないとダメなんだよね。
今のデフレ時代を江戸時代に例えて、「江戸時代はデフレ時代だったけど、元禄文化に代表されるように文化が花開いた時代で、今の秘本もそれに見習うべき」ってな話を日経新聞のコラムか何かで読んだ記憶があるけど、バカかと。
江戸時代で文化が花開いた時代は、インフレ経済の好景気時代だったんだよ。

このほか、徳川吉宗以降の御三家・御三卿、譜代大名の血筋の話が解説として出てくるんだけど、徳川家の血がそれこそあっちこっちに入っていって居ることが解って為になった。
松平定信は、もしかしたらもしかすると、自分が将軍になっていたかもしれない血筋だったとか。

この本、全体的に良いんだけど、後半から急に話が散漫になって、読んでいても集中力が続かなくなってしまったのが残念。もうちょっと、贅肉を落とした形の内容にすれば良かったのではないかと。
大君の通貨などをよんで、面白いと思った人にはお勧めできますよ

『読書感想文』 真山仁 ベイジン

ベイジン〈上〉ベイジン〈下〉 を読みました。

ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫) ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)
真山 仁

幻冬舎 2010-04
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  • 序章 開幕一時間前
  • 第一章 ミッション
  • 第二章 郷に入っては
  • 第三章 嵐の中で
  • 第四章 柳緊は風に
  • 第五章 鉄飯椀
  • 第六章 カウントダウン
  • 第七章 ブラックアウト

作者はハゲタカシリーズのひとって言ったら解りが良いかな。
話の内容は、中国国内に最新型の巨大原子炉を建設することになり、その技術顧問として赴いた日本人と、共産党中央から原発言説の督促責任者として赴いたちょっと訳ありな中国人(密命付き)の二人の視点+海外で映画の勉強をした中国人映画監督の視点からストーリーが展開。

日本人技術顧問が現地に赴いてみると、安全性が第一である原発建設においても、汚職まみれで技術力がない業者が賄賂で潜り込むは、手抜き工事をするわ、資材の横流しはするは、盗みはするはと最悪な状況。
作中で、建設途中の原発で停電が発生するが、非常用発電機が動かないトラブルが発生。
その理由は、燃料の軽油がごっそりと盗まれていたから。これが「運転中に起きたら大変なことになる」的なことが書かれているけど、その「大変なこと」が日本で起きてしまったんだよな。

とにかく、中国での原発建設が以下に絶望的なことか問うことが、これでもか、これでもかと出てくる。しかも、完成は政治的理由からオリンピック開催に合わせろと。

それでも、何とか間に合わせたと話は進んでいくが、最後の最後で、また政治的な理由から現場作業員がゴッソリ入れ替えられ、現場のモラルが低下、主人公の技術顧問はオリンピック開会式での運転は辞めようとするが、強行されてしまう。
そして、全電源喪失という、とんでもない事態が発生してしまうのだが、最後の終わり方がこれでは・・・。
はしごを外された感じがしないでもない。

東日本大震災の後でこの作品を読むとまた、違った感想を持ってしまう。
お薦め的な本。

『デジタルガジェット』 PS Vitaは壊れていないと言うことだった

先日、PS Vitaが壊れたようだったので、修理に出したのですが、「壊れていません」で戻ってきた。
うーむ。診断結果には「充電不良」と書いてはあったが。
色々調べたところ、サスペンド状態でバッテリーが少なくなると、1回電源を落とさないといけないらしいのだが、その対応(電源ボタン長押しで電源OFF)をもしたつもりなのですがね。

ACアダプターを繋いでも、PSマークは光らないなぁ。バッテリーが減っていないと充電してくれないのかな。でも、電池アイコンはブルブル震えてるしな。
問題なかった、私の勘違いだったということで終わりました(´_`。)

ゲーム機で全国あちこちに商品があるからなのか、ネット経由で修理申し込みをしたらえらく迅速でした。
16日夜、申し込み
18日夜、荷物集荷
19日朝、荷物届いたとメールが届く
19日夕方、問題なかったのでそのまま送り返すとメールが届く
20日、PS Vitaが帰ってくる
実際に修理になった場合でも今は新品交換らしいので、すぐ帰ってきそうです。
便利な時代になった!

『読書感想文』 黒野耐 「たられば」の日本戦争史 もし真珠湾攻撃がなかったら

「たられば」の日本戦争史 もし真珠湾攻撃がなかったら (講談社文庫)を読みました。

「たられば」の日本戦争史 もし真珠湾攻撃がなかったら (講談社文庫) 「たられば」の日本戦争史 もし真珠湾攻撃がなかったら (講談社文庫)
黒野 耐

講談社 2011-07-15
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  • はじめに
  • 第一章 日清戦争 -  北京を攻略していたら
  • 第二章 日清戦争後 - 三国干渉を拒否していたら
  • 第三章 日露戦争 - ハルビンまで攻撃していたら
  • 第四章 日露戦争後 - 日米共同の満鉄経営が実現していれば
  • 第五章 第一次世界大戦 - 日本軍欧州派遣へのラブコール
  • 第六章 第一次世界大戦 - 欧州戦場に本格参戦していれば
  • 第七章 満州事変 - 塘沽停戦協定を厳守していれば
  • 第八章 日中戦争 - 「たられば」もない構図
  • 第九章 太平洋戦争前 - 三国同盟を破棄していたら
  • 第一〇章 太平洋戦争前 - 初期の日米交渉で妥協していたら
  • 第一一章 太平洋戦争 - 真珠湾を攻撃していなかったら

積ん読消化キャンペーンで読んだ本。歴史に、ifはないけれども、日本がどこで間違ったかを考え抜くことは非常に重要。
んでまぁ、このときにいつも思うんだけど、
・日露戦争後は日本の政策決定能力が非常に劣化している
・満州事変でなぜ現地軍の独走を許してしまったのか
・目算なく日中戦争、太平洋戦争に突入したのはなぜか
ってことなんだよね。それに対する答えは得られていないし、この本を読んだだけでも得られない。

本書に書いてある内容は、架空戦記みたいなトンデモな内容ではなくて、かなり現実に即したifを語っているので、読んでいてスッと入ってくることも多々あり。
第一次世界大戦で欧州戦線に陸軍を派遣していたらどうなっていたか、か。うーむ。総力戦を実体験して、軍備の近代化に向かっていたかもしれない。あんな貧弱な装備で第二次世界大戦に突入にはならなかったかもしれないか。
本書の前提だと、派兵した後は第二次大戦で連合軍側に日本が立つことになってはいるが。

やはり、満州事変がターニングポイントだな。そこでの対応を間違ったことですべてが悪い方向に行ってしまった。満州事変を起こしたこと自体が間違いでもあるが。
そして、統帥事項を政府と並列のままの体制で大正時代を迎えてしまったことか。
軍の統帥を政府の元に置く形にして、かつ、参謀統帥が発生しない組織体制にしてあれば・・・。これについては、山県有朋って人物の存在も関連するけど。

2,3時間で読み終えることが出来る分量なので、興味がある方は読んでみては如何

『デジタルガジェット』 PS Vita 壊れたみたいですよ

早速、PS Vitaが壊れたみたい。

今日、システムアップデートのニュースが出て、SIMが見つからなくなる病が改善されたらしいってことで、システムアップデートしようとしたら、電源が入らぬ。
バッテリー切れかと思って、ACアダプター繋いだが、充電されない。つまり、PSマークが光らない。つまり、充電できていないと。
ACアダプタではなく、モバイルバッテリーから試してみても充電できない。PCからも充電できない。

こりゃ、壊れてるなと。つか、初期不良かよ・・・
FAQによると、バッテリーまたはACアダプターが壊れていますだって。

で、オンラインで引き取り修理の申し込みをした。
18日に引き取りに来てくれるらしいが、TATが1週間以上掛かるみたいでね。まぁ良いけど。真・三国無双 NEXTは一通りやり終えたから。
でもなんか悔しい。
で、今は修理じゃなくて新品or修理アガリ品と交換になる様で。

で、梱包していてAmazonの伝票がないことに気がついた。捨てたんだな(´_`。)
注文履歴のページを印刷しておけば、代用になるだろう。届いた日にちも書いてあることだし。
ということで、戻ってきたらまた、何か情報を書くよ。

『読書感想文』 酒見賢一 泣き虫弱虫諸葛孔明〈第2部〉

泣き虫弱虫諸葛孔明〈第2部〉

泣き虫弱虫諸葛孔明〈第2部〉 (文春文庫) 泣き虫弱虫諸葛孔明〈第2部〉 (文春文庫)
酒見 賢一

文藝春秋 2011-02-10
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  • 孔明、途端にいきなり博望波を燃やす
  • 孔明、公子に軟禁され、泣いて計略す
  • 孔明、今度は新野を燃やす
  • 劉皇叔、大いに獅子呪して民を魅惑し、携えて江を渡る
  • 孔明、有人の野を行き、曹孟徳、勇んで追討に出撃す
  • 趨子竜、紅光の戦士と化し、張翼徳、長坂に響勤めく

続いて第弐部。張飛は相変わらずのキレぶりだし、負けじと関羽も趙雲も殺戮マシーンとなる。張飛がちょっとくどすぎる気配あり。食あたりしそう。
ニートを辞めた諸葛孔明は、自分の策がいっこうに取り上げられないので、ひねくれてニートにもどうかと考えたり、あちこち放火しまくったりと危険この上ない。
しかも、現代にまで孔明の秘術が・・・

劉埼のせつぱ詰まった身の上相談に対して、
「残酷な天使のように神話になればいいではありませんか」
と爽やかな表情で答えた

何・・・だと・・・?

「人は愛をつむぎながら歴史をつくるのです。もしもふたり逢えたことに意味があるなら、だけどいつか気付くでしょうその背中には、遥か未来めざすための羽根があるのです。ほとばしる熱いパトスで、この宇宙(そら)を抱いて輝く、誰よりも光を放つ神話になれば
よろしいのです」
悲しみがそしてはじまるのです、と、わけの分からない助言を与えた

おい・・・

ちなみに、自由を知るためのバイブルはそう孔明的には『老子』「荘子』や『易経』である。

「ふ。じきにあなただけが夢の使者に呼ばれる朝が参ります」
「わかりました。お言葉に従います」
と劉埼がなんとなく納得すればそれでいいわけだから。多元宇宙的にも。

パチンコでフィーバーでもしたのか、恐るべし孔明。JASRACに文句を言われる心配はないのか、孔明!

ごく普通の民草には『三国志』の英雄豪傑などは、とにかくこわい人に見えたに違いない。孔明とか鹿徳公は参考にならない。たとえばわたしの家に突然スターリンとポル・ポトが遊びに来るようなものであって、顔つきが恐いし、畏れ緊張するなというほうが無理であり、そんな人たちに訪問されては、わたしだって何も悪いことはしていないつもりだが、息詰まって顔面が蒼白になるのを止められないであろう。

そりゃ怖いな。ちびって泣いて命乞いしちゃうレベルで済まないな。

曹操は下がる目尻をなんとかまき締めながら、襄陽の文武諸官を飽きもせず眺めていた。
(うふふふ。こんなにたくさん人を得てしまった。荊州に来て良かったなあ)
上気した顔つきで、限定フィギュアをいくつも入手して悦に入っているような人材オタクの曹操

あずにゃんか!、黒猫 メイドVer.か!、いや、か!。なに、聖天使神猫だと。。。
まぁ、関羽雲長一筋か!
ここはラオウとか。馬も赤兎馬ぽいし?

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と、こんな感じで物語は、孔明出櫨からはじまり、長坂坡の戦いで終わっちゃう(;つД`)
速く続きが読みたい!
昨年から、連載が再開されたらしいので、気長に待つよ!

と、最後に雑感めいたことを書くと、筆者も軽く触れているんだけど、三国志演義の成立の過程なんかは研究されているんだろうからそれを読んでみたいな。民衆の願望なんかが反映された結果がこの三国志演義に集まっている訳なんだし。

中国史を見たとき、個人的には春秋戦国時代、秦と項羽と劉邦の時代が一番好きで(範囲広すぎ)、もうちょっと話題に上がっても良いと思うんだけど、三国志演義並みの破壊力のある作品がないから、いまひとつマイナーなんだろうな。

『読書感想文』 酒見賢一 泣き虫弱虫諸葛孔明〈第1部〉

泣き虫弱虫諸葛孔明〈第1部〉を読みました。積ん読してあったのを電子化して。

泣き虫弱虫諸葛孔明〈第1部〉 (文春文庫) 泣き虫弱虫諸葛孔明〈第1部〉 (文春文庫)
酒見 賢一
文藝春秋 2009-10-09
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  • 孔明、襄陽に梁父吟をうたう
  • 孔明、狭い世間に臥竜を号す
  • 孔明、五禽の戯れに醜女を獲る
  • 単福、劉皇淑にからめとられて初陣に懲りる
  • 孔明、色に溺れて門を閉ず
  • 劉皇淑、危難にあいて水鏡の垂れる釣り針をみる
  • 徐庶、離間策に泣いて遂に諸葛を薦む
  • 孔明、三顧に臨み、隆中、歌劇場と化す
  • 孔明、思いを宇宙に致し、泣いて劉皇叔を虜となす
  • あとがき

読書対象者は、三国志演義あるいは、それをベースにした小説を読んだことがある人。例えば、吉川英治三国志や、横山光輝三国志など。
なお、18禁。X-RATE。子供はみちゃいけない。

内容は、超弩級宇宙的三国志演義。孔明の罠に注意!
独特の宇宙観漂う、それでいて、妙に納得があるのは孔明のなせる技か。

筆者が、三国志演義(と、正史である三國志)にツッコミを入れながら、筆者流の解釈で「働いたら負けかなと思ってる」ニート青年諸葛孔明が、手が長い奇人の劉備玄徳がせっかく雇ってやると言っているのに失礼をかましたあげくに嫌々就職したってなお話を語っています。

とにかく、抱腹絶倒なんだな、これが。

たとえば現代日本の若者が抱負を聞かれ、
「織田信長のような人になりたい。天下布武を目指したいですね」
と本気で答えるようなら、ちょっと待て、坂本龍馬くらいにしておけ、と言うしかないであろう。孔明が管仲、楽毅の名を挙げるのは周囲に同じような気分を起こさせるものであった。

確かにその通りだ。オイコラ待て、と言いたくなる。

まぁ、こんな感じで突っ込みが入りながらの展開となりますw
この本、電車内で読んでいたら、笑いをこらえるのが大変で変な人に思われること間違いなし!
鋭い指摘をあげると、諸葛孔明は軍師と言うより仙人の系統にある、というのはなるほどと。だから頭はあんな帽子をかぶって、ダブタブの導師服を着て、てには羽扇をもっているんだと。ほほう。

三顧の礼とはいうけど、せっかくニート野郎を雇ってやると、奇人が現れたというのに、わざと留守にするはそれでいて、友人知り合いを使ってわざとらしい演出をする(のは本人の仕業ではないのだが)わ、最後には寝たふりをしておまけに童子虐待とは・・・。

まぁ、実際の所は、2回断って3回目で始めて申し出を受けるって事なんだろうけどね。

孔明の隠れ家で二人きりで話したことは、誰にも解らない秘密のはずだが、陳寿(蓑松之も)なんでそれを知っているんだオイという筆者からの鋭い突っ込みが入ったり。

たしかに、中国の歴史書は、関係者しか知らないはずの秘密の内容があたかも目も前で見てきたかのように書かれてあるよね。例えば、秦の始皇帝が死んだときの密談の話とか(´ε`)

などなど、抱腹絶倒。

それにしても、張飛の扱い、酷くないか?確かに、酒の失敗で死ぬんだけどさ。これはこれで面白いから良いけどw

このままの勢いで、第弐部に突入となります。

『デジタルガジェット』 SONY Reader PRS-T1

買ったのは昨年ですが、SONYの電子書籍リーダー、PRS-T1を買いました。
買うかどうか迷ったのですが、手持ちのKindle3が壊れたので、カッとなって買いました。Kindle3も買い直したんだけどね。

Kindle3との比較を中心に主に自炊データを読むことを主眼に、プラス電子書籍も買って読んでみたのでその話も書きます。

大きさ、重さ+純正ケース

小さい、軽い!

Kindle3と比べてみたら本当に小さいし軽い。
Impress PC Watchのレポートで、「これ以上軽くなったら使いにくくなるレベルの軽さ」とかいてあったけど、まさにその通り

Kindle3は純正カバーがそこそこの重さがあるので、カバー付きだと結構な重さになるんだけど、Readerだと純正カバーも軽いので持った感じがものすごく良い。
ただ、純正カバー、安っぽいね。初代Readerと違って、サードパーティ製のカバーがないので、別のにしたくても出来ないのが困る。
付属の袋でも良いけど、アクセスが悪くなるよね。
スタイラスも収納できるカバーが欲しいなぁ。できれば、ボールペンタイプのスタイラスが収納できるタイプの

データ格納

自炊データを扱う上で、非常に良いポイントになるのが、micro SDカード対応な事。
サイズが大きくなる自炊データはmicoro SDカードに入れて、電子書籍データは内蔵メモリに入れるような使い分けが出来る。
が、micoro SDへの転送が果てしなく遅いんだけど(´_`。)
使っているのは、Class4の8GBですが、メモリそのものが遅いのかな。
100MB位のデータ転送で10分近く掛かったときもあったりしてね。メモリはなるべく転送速度が速いのを使った方が良いのかもしれません。
ただ、本を読むときに内蔵メモリとmicro SDで動作速度が違うって事は無いので、転送だけガマンしたら良いのですがね。

ReaderへのPDFファイルのコピーは、添付のeBook Transferで転送以外にも、エクスプローラーから直接コピーも出来るので、エクスプローラーからやった方が楽ですね。eBook Transferを起動させると、バックアップがはじまって、これがまた長いんだな

PDFファイルの表示、動作速度

全体的に、動作がもっさりなのはKindleと共通ですが、ReaderでPDFを表示させた場合、Kindleに比べてページめくりが重たい。遅い。
余白カットを解除しても遅いんだよね。これの理由はタッチパネル対応な事と関連しているのではないかと推測。その理由は後ほど。

で、ページめくりはボタンとタッチ操作と両方出来るのですが、ページめくりはボタンだけに統一した方が使いやすいのではないかと。
その理由は、タッチ長押しで文字のハイライトが出来るんだけど、ハイライトのつもりで上下にフリックするとページがめくれちゃうことがあるんだな。
慣れても、こういう操作ミスが起こる。そのたびに緩慢なページめくり表示が発生するわけでイライラするのですよ。
それならいっそ、ページめくり操作はボタンだけにしてしまった方がよほどすっきりする。

さらに言えば、画面の右上をタッチすることで栞がつくんだけど、これが反映されるまで二呼吸くらい待たされる。これはいただけない。

ページめくりが遅かったり、栞が反映されるまで遅かったりの理由を考えたとき、思いつくのは、次のページの表示データをあらかじめ裏タスクで造っておかないで、ボタンを押した段階で描画を開始しているのではないかと。
栞の反映はまぁ、仕方がないにしても、ページめくりだけは先読みして表示データを造っておいて、バックバッファと切り替えて高速表示させるくらいしても良いのになぁと。
Kindle3はそれをやっているように見えるんだよね。
それをやらない理由は、やはりタッチ操作対応だからかな。
ここは改善して欲しいなぁ。

それと、メニューを表示させたりすると、残像が残るんだよね。表示ウインドウの縁が残ったりとか。Kindle3ではこんな事が起きていないんだから、改善できるはずだよね。改善して欲しいなぁ。

スリープ動作

しばらく放置or電源ボタンでスリープモードになるけど2モードあるみたいですね。サスペンドとハイバネーション。
電源ボタン押したら即スリープモードが解除される場合と、復帰動作を行う場合があるので。
個人的には、サスペンドで統一で良いと思うんだけどね。
あと、ハイバネーションから復帰するときは、必ずホーム画面になるのはうれしくないな。

国語辞書内蔵

初代Readerの購入を見送った理由で最大の理由は、国語辞書が内蔵されていないこと。最近、本を読んでいると漢字を読めないことがあってw、辞書で調べたいときがあるんだよね。そんな時、単語をハイライトさせてサクリと調べれたら良いと思っていたので、国語辞書内蔵は非常に大きなポイント。
自炊データに関しても、OCR処理させて、テキストを埋め込んでおけば、辞書で調べることが可能。
これは非常にありがたい。

電子書籍

電子書籍も試しに1冊買って読んでみました。
自炊データと違って、文字サイズも大きく表示出来るので読みやすくて良いですね。やっぱりE-inkは目が疲れなくて良いね。
買った本がたまたまその様な構成だったのかもしれないけど、図と文字を同じページに表示出来ない仕様なのかな?
ページ送りはPDFに比べて速いですね。

まとめ

本の電子化に興味がある人は、自炊データのReaderとして買うのに良いのではないかと。micro SDにデータを入れることが出来るのは非常に良い。
ただ、入れすぎるとアクセスが大変になるけどw
そこは、コレクションで上手く整理するしかないかな。
購入する前に、必ず店頭で動作を確認するのが良いですね。買ったあとに、「遅すぎ!」って事になりかねないので。